ふかふか団地ブログ

文芸サークル『ふかふか団地』についてのお知らせや、メンバーの日記を公開していきます。

2018年11月25日(日)第二十七回文学フリマ東京に参加予定。
ふかふか団地の既刊小説誌を売っています

尾瀬のリハビリ記録 その1

 長らく小説を書いていないのに、文芸サークルを立ち上げ、持ち回りでブログまでやろうというのだから、わたしの場合テーマを設定するとすればリハビリ以外に思いつくものはないのだった。
 リハビリは元あった能力や水準に回復することを目的として、成長はそこに含まれていないのがとてもいいと思う。再び書けるようになるのが第一義で、よりよいものを書けるようになる、というのはここでは一切考えないようにしようと思っている。
 とは言え、かつて辛うじて小説を書けていた頃のわたしは学生であり、フリーターであり、無職だった。ひたすらに無為な時間を過ごすことで醗酵現象的にアイデアが発生することがしばしばあったし、一度エンジンがかかったら時間を湯水のように使って没頭することができた。膨大な時間というリソースに支えられていたのである。
 気付けば就職して毎日会社に通って働いて帰って眠ってという生活に押し込められてしまい、今のわたしには時間がない。この状態は仕事をやめるまで続くので、リハビリの目標設定は「社会人の生活サイクルの中で再び小説を書けるようになる」とせざるをえない。リハビリの多くが後遺症を抱えながら折り合いをつけた生活に適応する形をとることを考えると、サラリーマンの身分は創作にとっての障害と言えなくもない。というか、言いたい。
 このブログは更新スパンを定めて定期的に記事を書いていく方向らしい(どうなるかは出たとこ勝負)ので、次回更新までに何か課題を掲げてその成果を次回の記事で発表するのが分かりやすいかなと思う。それならばまず、現状自分にどれだけの執筆能力が残されているのかを確認するべきだろう。毎日の創作にあてた時間を記録し、次回までにどれだけ書けたか、どんなものを書いたのかを提出する。第一回の課題はこれに決める。おお、なんだかそれっぽくなってきた。
 ふかふか団地で生活していくにも、階段を上ったり段差を越えたり、最低限体を動かせないことにはままならないので、などと取ってつけたようなことを言って、蛇足だと思い、それでも書いて終わる。

尾瀬