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ふかふか団地ブログ

文芸サークル『ふかふか団地』についてのお知らせや、メンバーの日記を公開していきます。

2017年5月7日(日)第二十四回文学フリマ東京にて、四冊目の新刊『火星ソーダ』を頒布予定。
ふかふか団地の既刊小説誌を売っています

テーマの理解について

皆さん、こんにちは。さんらいとです。
みんなはもう冷やし中華食べたかなー?
私は普通のラーメンが好きだから、至極どうでもいいな〜。

というわけで今回は真面目に書きます。
ちょっとは創作に関係することを書いていきましょうね。
今回の内容は「テーマの理解」についてです。
注意として、熱い自分語りと共に、伊藤計劃の「虐殺器官」のネタバレをします。
まあ、気にせず読んでください。


まだ、私が大学生だった時の話だ。
私は語学を勉強していた。

(このブログに載ってるいろんな情報を総合するとすぐ特定できるけど、やめようね。)

しかし、一般的に言う「語学力」に関して私の実力は本当に情けないものでした。
コミュニケーションとしての外国語の学習に割く時間が少なすぎたのです。(他人とコミュニケーションを取りたくなかったので意図的に避けていた)
読み書き会話も大してできるようにならなかったのはそれなりに後悔しています。
3億円でも当てて働かなくてよくなったら、もう一度大学でそういう方面を学びたいですね。

じゃあお前は何してたんだよって話なわけ。
空調の整った部室棟で不毛な時に身を任せていただけではないのだよ。
私が専攻していた分野は言語学と呼ばれるものだ。

この分野は、平たく言うと「文法」で、「言葉そのもの」を研究します。
特に私が専門としていたのは「生成文法」と呼ばれるもので、すべての言語には共通性があり、言語とは後天的に身に付くものでなく、先天的に人間に備わっているものであるという説を元にしたものでした。
特に文を樹形図で分類し、構造的に分析することをメインとして行っていました。
こんな感じ↓

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中学1年生でやるような文章を半年かけてやるような分野なので、専攻する人は相当限られました。
ビジネス会話ができるようになるわけでも、就活で有利になるような資格が取得できるわけでもないからですね。
いつもいる人間は主に、「教師を目指す人」と「変態」の二種類。残念ながら私は後者でした。

正直、楽しかったです。

「ため息」という言葉が、息を吸うのと吐くのをどいうバランスでやってるのかとか。
関東の人口くらいしか母語話者のいない言葉の関係代名詞についてとか。
そんなことをやったって世界は何も変わりません。
お金稼ぎが上手になることもありません。

でも、教授も学生も真剣でした。
まっすぐにひたむきでした。
なんというかまあ、そういうところが好きだったんですかね。

私も一応物書きですので、この「言語学」についてもやもやとプロットを考えることもありました。
このテーマから私が感じていたのは「閉鎖感」でした。
先ほども言った通り、一般的に見て無益なことに全力を尽くし、身内で全力で盛り上がるというのが僕が4年間で感じたすべてです。(部活もそんな感じだった気がするが)
そういうような切り口でいろいろ考えてはいましたが、形にはできませんでした。
(ファンタジーでよくある魔方陣とか術式とかの文字の研究だけをする話とか考えてた)
盛り上がりに欠けるんですよね、ホント。

そんな中、大学読〇人から3年越しくらいに読んだのが、伊藤計劃の「虐殺器官」でした。
いやー、たまげましたよね。
生成文法」で世界が滅びるなんてなー。

(ネタバレ)
すべての言語には人間を虐殺する心理にさせる言葉というもの共通してあり、それを操ることでテロリズム等を自在に操作できる的な話。

言語学」に対して「閉鎖的」という感覚しかなかった私にはカルチャーショックでした。
映画あくしろよ。
同じテーマが物語の主軸でもここまで違った話が完成するわけですね。
わろす。

というわけで、我々の次号のテーマは「団地」に決定いたしました。
皆さんがこのテーマをどのように調理するのか非常に楽しみですね。
(大人気料理漫画「みくみくパンデミック」、ガンガンオンラインで好評連載中)
僕はまだ秘密というか未定です。
わかりやすく、おもしろいものを目指したいですね。

それでは皆さん、さようならー。