路上で歌会をしてみるという試み
この前は言い逃したけど 退職してからやりたいことはな
— 伝右川伝右 (@dnugw) April 6, 2017
10もいらねぇこれだけ言えばマイメンなら十分な言葉さ
ふかふか団地に入らせろ うかうかしてんじゃねよ仮性野郎
この面さげてお願いしてんだ おっさんよう
とうとう来たなこの時が
— ケイスケ (@gkeisuke) April 6, 2017
来る者拒まず 去る者追わず
団地のルールだこのボケが
仮性包茎?素人童貞?
バレても気にせず稼いどけ
これから一緒に楽しいことやってくんだから お金はたくさんあった方が安心だろ?
プリキュアみたいにアラモード
あらどうもこれからもよろしくマイメン
主役は遅れてやってくるもんだ
— 伝右川伝右 (@dnugw) April 6, 2017
鳴り物入りで入居だ どうも
ヤるからにはてっぺんだ なるぜ稼ぎ頭
それくらい臭い芝居みたいなこと言わせろ
つまりは気合 気概 まるで阿修羅
震えて待っとけ 俺はhustler
どんな汚い手を使っても足を掬い取り
次が綱取りのはずだろ? 照ノ富士
どうも、伝右川伝右です。
一連のツイートをご覧いただければ皆様お分かりかと思われますが、
フリースタイルふかふか団地を完全制覇しましたので、
ふかふか団地の新モンスターとしてこれから活動していこうと思います。
ラッパーではなく、歌人です。
歌人と自称するのは自分の中でちょっと違う気もしますが、
文芸部時代から短歌をやったりしてました。
今では結構な頻度で歌会をしたりしてます。
伝右川とは我々「ふかふか団地」の前身とも言える文芸部のあった母校の近くを流れる汚い川のことです。
以後、何卒よろしくお願いします。
突然ですが、歌会の話をします。
2017年6月24日(土)、私は歌会を主催しました。
歌会について最も簡潔に説明すると「自作の短歌を持ち寄って互いに詠み合う会」のことです。
普段、歌会というのは会議室で行われるのが常ですが、
今回は路上でやってみようということで
「戦略的路上歌会」と銘打って、
なんで「路上歌会」を?というと、
こちらの記事を見て
「なにそれ!楽しそう!かっこいい!こういうことがやりたい!」
後付的に歌会の文脈で考えると
まずすべてを取っ払った歌会をしてみようと考えました。
歌会って面白いんですよ。
みんなが「私はこういうことが面白いと思うんですよ」とか
「これが僕なんですよ」というのを直球勝負で投げ合って、
それを受けて立ってバットで打ち返すバッターがいたり、
ラケットを使って変化を加えて打ち返すカットマンがいたり、
やさしく受け止めて投げ返してくれるひとがいたり、
普段僕たちが毎日コミュニケーションの一端として使っている「
その「言葉」の普段は埋もれている側面が垣間見えたり。
助詞の使い方ひとつとってもあーでもないこーでもない言ってるの
歌会はヤバいんですよ。
ということで、本当は突発的に
「明日、歌会してーやつ渋谷な」
用意周到に日取りを一か月前ぐらいから話し合って決めました。
参加していただいたのは私のほかに3名、 計4名でした。
多分路上で歌会をする推奨人数は3~5名といったところかと思います。
18時に渋谷駅のハチ公前に集まり、そこで参加者の持ち寄った歌を集めます。
一首だけその場に持ってくればよいというそのシンプルさ。
素晴らしい。
本来は主催の人が司会して事前に歌を集めて歌稿を印刷してきてという手続きがあって、
それで作者が伏せられた状態で歌がずらーって並んで、
わーって言い合って、最後に「解題」として作者の発表があるんですよ。
それだと、司会は歌会というゲームからは一歩外れた立ち回りになるのでちょっと損な感じになるんですよ。
今回は司会もめんどくさいなと思っていたので、
それもなくそうという魂胆があり、
文明の利器(主にセブンイレブンとappleの力)を使いました。
まず誰がどの歌を出したか分からないようにランダムに歌を並べ替える方法として、
たほいやというゲームのツールを使用しました。
(たほいやについてはめんどくさいので省略しますが辞書を使った面白いゲームです)
(ほかにこういうツールがあるのかもしれませんが、あったら誰か教えてください)
こちらから入ってもらって任意の言葉をお題にして「ゲーム開始」をクリックしてください。
それでそのページのURLをみんなで共有してください。
そして、みんなが打ち込み終わったら「すべての回答を見る」をクリックすると
ランダムに置き換わった短歌が並んでると思います。
その画面を見ながら進行することもできなくもないのですが、
やっぱり縦書きかつ紙だと思うので、セブンイレブンでプリントしました。
画像にテキストを入力するアプリ等を使用して画像ファイルを作成します。
私が使ったのは「Phonto」というアプリです。
こういう感じで作成しました。
こんな感じでかわいくしたりその場で撮った写真を入れてみたりするのもいいかもしれません。
こちらを「セブンイレブン マルチコピー」というアプリを使って、
セブンイレブンのコピー機で出力します。
はがきプリントがおすすめです。
(他のコンビニでも同様のサービスを行っているのかもしれません)
私がせっせとコピー機でこしらえている間に他の参加者は思い思いのもの買っていました。
お酒とかアメリカンドッグとかアイスとか。
これでついに歌会の準備は整いました。
今回の歌会のルールとかどうやってやるかとかはその場の雰囲気で決めていきました。
「歌会をする」という大枠だけがあって詳しいところは場当たり的にやっていきます。
さきほどのセブンイレブンから「こっちかな~」とか言いながら歩いていると、
もうお酒がなくなっちゃったっていう人がいたのでまた近くのコンビニに向かい、
そのお買い物を待ってる時に腰をかけていた段差がちょうどよかったので、
そこで一首やることにしました。
そういう感じで、移動しては公園のベンチとか階段(通行の邪魔にならない程度に)とかに座って、そこで一首の評を、とたくさんのおしゃべりで脱線しながらやっていきました。
これくらいの人数でやると一首にかける時間が増えるので、よいと思います。
ちなみに一番の盛り上がりを見せたのは松濤の高級住宅街に迷い込んでしまった時でした。
「表札が高い位置にある!!!」とかゲラゲラ笑ってました。
すみませんでした。
ということで、
「会議室を予約する必要がない」
「司会がいらない」
「歌を事前に準備しなくていい」
という歌会をしました。
楽しかったです。
なおかつ楽でした。
まずすべてを取っ払い、歌会の敷居をさげるという試みは果たせたのかなと思います。
路上でやるのはおすすめですが、
近所のデニーズでもひとのおうちで鍋をしながらとかでもいいと思います。
「歌会行きたいけどこわいな」
みなさまもぜひ歌会してみませんか?
私もまた夏の終わりぐらいに路上歌会を再びやろうかなと思っています。
それでは。