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ふかふか団地ブログ

文芸サークル『ふかふか団地』についてのお知らせや、メンバーの日記を公開していきます。

2017年5月7日(日)第二十四回文学フリマ東京にて、四冊目の新刊『火星ソーダ』を頒布予定。
ふかふか団地の既刊小説誌を売っています

憧れにも くる朝にも 近づける気がした

ケイスケ
 
大学を卒業したあたりから、自分がいま何歳なのか、ハッキリと自覚するまでに一瞬のタイムラグが生じるようになってきた。
 
目の前を通り過ぎていく時間が速くなって、だんだんと心が追いつかなくなってきている感覚。いつの間に、こんな歳をとったんだっけ。
 
実際の年齢を告げて、周りから下に見積もられるのは、子供のころからずっと慣れっこだけど、自分自身の見積もり勘定さえ、だんだんと実年齢よりも下に、下になっている気がする。
 
そんな時、私は
 
「みなちゃんは今何歳なのだろう」
 
ということを思い出す。
 
おかしな話かもしれないけど、自分のことは一瞬「?」となっても、同世代のみなちゃんが何歳なのかを忘れることは絶対になかった。
 
いつしか私は、みなちゃんの年齢から逆算して、自分の現在地を割り出すようになっていた。
 
 
 
*********
 
 
 
本日、2016年9月17日は、みなちゃんこと、寿美菜子さん25回目の誕生日。
 
私は2月13日生まれ。みなちゃんが年齢を一つ重ねてから、それに追いつくまでに、日数にすると149日かかるので、そこから新しく年齢を重ねたみなちゃんを追いかけることになる。
 
この9月17日から始まる149日間に、私自身もようやく「次の1年」を意識するようになっていく。
 
だけど、追いかけても、追いかけても、私が時間を重ねたのと同じだけ、もしかしたらもっと速く、2秒先の世界へとみなちゃんの秒針は動いていく。
 
私もみなちゃんも、四捨五入すると、もうすぐ30の方に区分されるようになるんだなと思うと、すごく遠いところまで来た感覚を覚える。
 
なにせ、私もみなちゃんも17歳だったころから、ステージの上の彼女の姿を見つめ続けてきたのだから。
 
思えば私は、出会ったその瞬間から、決して追いつかない時間の先で、いつもみなちゃんの背中を見ていたような気がする。
 
彼女の音楽活動は、自分が過ごした時間を一分一秒たりとも逃すことなく、その瞬間に刻み付けるかのように、常に「現在」の輝きに満ち溢れている。
 
その輝きを見逃してはならないように思ったのだ。
 
あの時はまだ言葉にならなかったけれど、今なら何となく、その理由が分かる気がする。
 
 
私の先の時間で走り続けるその姿を、ずっと捉え続けていたいという強い感情。
 
追いかけても、追いかけても、私とみなちゃんの間にある149日の距離が縮まることは永遠にないのだけれど、その背中を追い続けた先にある私の現在が、これまでと確かに違うものだと分かるのは、そこでみなちゃんが輝き続けてくれているからなのだ。
 
私はみなちゃんを追いかけるこの距離が、いつだって大好きで、大切だ。
 
その意味は追い越すことではなく、追いかけ続けることの中にあるものだと気づかせてくれたのは、きっと他でもない、誰よりも美しい同い年の女の子だった。
 
今年も「25歳」に向けて、今日からまた少しずつ自覚していく。
 
自分がいる場所を見失わないように、あの子の輝きを道しるべにして。
 
寿美菜子さん、25歳のお誕生日おめでとうございます。