ふかふか団地ブログ

文芸サークル『ふかふか団地』についてのお知らせや、メンバーの日記を公開していきます。

2018年11月25日(日)第二十七回文学フリマ東京に参加予定。
ふかふか団地の既刊小説誌を売っています

ニュータウン - 第二十三回文フリ東京新刊について

 

c.bunfree.net

 

サークルふかふか団地第二十三回文学フリマ東京に参加します。

 

無事入稿が完了しましたので、新刊ニュータウンを頒布します。

 

今回のニュータウン「団地」というテーマで1冊の小説誌を作りました。

 

サークル名にも入っている通り、団地という共同体は、サークルメンバー全員に共通している原風景です。(※詳しくは下記のブログに書かせて頂きました)

 

『団地』という生命 - ふかふか団地ブログ

 

今回のニュータウンでは、執筆メンバーの入れ替わりがあり、ふかふか団地の新しいスタートであると共に、最初の同人誌「フランネル」から1年の時が経過し、ここまで2冊の小説誌を作ってきた中で得てきた様々なことを詰め込んだ1冊となりました。

 

それぞれの作品ごとの面白さはもちろんのこと、アカシアさんやとげつさんに描いて頂いた表紙や挿絵、霜月さんに工夫して頂いたデザインなど、一冊の同人誌としての完成度は、これまでで一番のものに仕上がったと自負しています。

 

頒布価格は500円です。50部の頒布となります。

 

また、当日は既刊の「フランネル」「パッチワーク」も、わずかではありますが持っていく予定です。

(※下記ページで通販も行っています。なくなり次第販売終了となります)

 

ふかふか団地のBOOTH - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)

 

今回も一人でも多くの人に届く1冊になればと願っています。

 

それでは、11月23日(祝)東京流通センター第二展示場の「C-31」でお待ちしております

 

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近況報告&自分の作品について的な何か

この前、秋葉原の某カードショップで起きた出来事。

ぼく「ショーケースの、これとこれと、このカードお願いします」

カードショップの店員「分かりました。……お客さん、面白いデッキ組みますねぇ」

ぼく「エッアッハイソッスネ、アハハ!」

そんな休日を過ごした九十九葵です。デッキは無事に完成しました。一発屋デッキです。

50点払って50点ダメージ与えていきます。つよい?

ちなみに膝枕耳かき屋には行っていません。

いつも行ってると思うなよ?


そんな話はさておき。


ふかふか団地に在住する私も今回小説を執筆いたしました。

 

オネショタを書きたかったはずだった。

優しい意地悪なお姉さんに、あんなことこんなことされて思わずにやけてしまう作品にするはずだった。

なぜかショタが自家発電しまくる作品になってしまいました。

自分でもなぜこうなったのかよくわかっておりません。

また、当初は、コメディタッチな作品にするつもりでした。

ですが、どこか物悲しい物語になってしまいました。

執筆するとよくあるんですよね。勝手に物語が変わっていってしまうこと。

とりあえず「団地」というテーマのせいにしておく。

おのれ団地め。

何が射精だ、何がオネショタだ、何が弱みを握られるだ。バカバカしい。


そんな話はさておき。


今回、私が執筆した小説の主人公は小学生です。

なので、自分自身の小学生時代を思い返しながら書いてみたのですが……。

この作品、なんか書いていて恥ずかしくなってきました。

別に主人公と自分とは全く似せるつもりはなかったのですが、そうなってしまったような気がします。

べ、別にそんなつもりで書いたわけじゃないんだからねっ!

お姉さんにあんなことこんなことされたいわけじゃないんだからねっ!

実経験をもとに描いたわけじゃないんだからねっ!

ホントだよっ!


そんな話はさておき。


話を置きすぎてそろそろ回収するのが面倒になってきました。

他の住人達も着々と作品を書いてきて仕上げているはずです。……はずです! 多分。

作者各々が想いを込めて作り上げた作品です。

ぜひ、文フリで我々の作品を手に取って読んでみてください。

くわしくはこちらを参照ください。

よろしくお願いします!

 

 

ニュータウン ティザーサイト公開

ニュータウン

2016年11月23日の文学フリマにて頒布予定となっているふかふか団地の新刊「ニュータウン」のティザーサイトを公開しました。

ティザーサイトというのはまあ商品の発売まで情報を小出しにしてなかなか全貌を明らかにしないという手法をとるサイトなわけですが、これに関しては意図的に小出しにしてるとかそういうわけではないのが何とも悲しいところで……。皆さん、進捗どうですか。

書ける情報が増えてきたら随時更新していきます。

小説制作ノート その2

映画のDVDをよく観るようになった。
目の前で繰り広げられている人生に触れることができないというのは、映画の観客は映画の世界からすれば幽霊のようなものだな、なんて言えないだろうか。言えないか。
 
自殺の経緯、痕跡を残さない人間、母の言葉、そして幽霊はそこにいる
 
そもそも死んだとされる時刻の後、俺がまだ彼女の死を知る前に、俺は一度会っているのだ。話がかみ合わないと思ったが、あの時の彼女はもう幽霊だったんだろう
 
痴話げんか、大学に行く
 
いい加減成仏してほしい
 
人の住む場所
 
都築(ツヅキ)  主人公 大学生 団地出身
生駒菊花(イコマ・キッカ) 幽霊 数年前に死んだ 生き生きしている
伏島蓉(フセシマ・ヨウ) 都築の高校時代の同級生 生の気配が希薄
 
<書くべきこと>
街の様子
大学
電脳
映画
生活
 
住みやすい街かと聞かれると答えに窮する
 
生まれ変わりの拒否
成長の拒絶
スクラップしないこと、ビルドしないこと
とどまり続けること
 
セックス
もういいのかなって
 
物に触れられるのは魂の質量の分が残されている、しかしそれはものを撫でるだけで、何かを動かすほどの力はない
 
時の止まった部屋
引越しでもぬけの殻になった部屋に住む幽霊
 
生きるとは
生きているとは
肉体 精神
肉の悦び
精神的充足
パンと礼節
 
ゴーストタウンという言葉の意味を正しく理解したのは、その響きを知ったかなり後のことだった。
 
壊てやらんと取り残されて本当の幽霊になってしまう
 
誰かにとって意味のあることをしたほうが多分楽しい
 
供養
 
鏡には映らないからどんな顔をしているのやら
 
大学-信号-団地

 

 

進捗がヤバい

アイカツ!名ライブ数え唄①(第158話 LOVE GAME - DancingDiva)

実は、9月から1人1人テーマをもって連作で記事を書いています。

 

私は一番最初に戸松遥さんの記事を書いて、その後もはるちゃんのライブに参加したり、寿美菜子さんのお誕生日を迎えたりしたため、なんとなくスフィアの4人についてがテーマになりつつありましたが、他にもいくつか書きたいことがありました。

 

そのうちの一つが、テレビアニメアイカツ!についてのことです。

 

今年の3月31日をもって、約3年半、計178話のテレビシリーズが幕を閉じ、現在は『アイカツスターズ』という新シリーズへとバトンが受け渡されました。

 

このアニメのメインターゲットは小学生の女の子たちですが、成人男性である私にとっても、この作品は一切の誇張抜きに、生きるための希望であり、道しるべそのものであり続けてくれた、かけがえのない作品でした。

 

だからこそ、アイカツのために何かを残して、自分の中で、ちゃんと一つの区切りをつけなくてはいけないと、ずっと思っていました。

 

色んな方法を考えたのですが、私がこれまでずっとやってきたのは、ライブを観て、そこで感じたことを書き留めていくことです。

 

アイカツのライブパートは3DCGなのだけれど、確かにそこにはアイドルたちの生命が描かれています。

 

だからこそ、現実と同じく、私にとって、この作品を観る中で一番大きな意味は、やはりアイドルたちの『ライブを観ること』にありました。

 

なので、これからしばらく、当ブログでは、私がアイカツの中でも、特に好きなライブパートを1つずつ紹介していこうと思います。

 

 

 

 アイカツ!名ライブ数え唄①

第158話「会いたくて、沖縄」

LOVE GAME - DancingDiva(氷上スミレ、黒沢凛)

 

 

 

極めてシンプルに、放映終了後の今も、私が一番多く見返しているのが、このライブパートなので一発目に挙げました。

 

アイカツを知っている方ほど、少し意外に思われるかも知れません。

 

この話のあらすじを引用させてもらうと

 


「ルミナスの三人は、全国ツアーの次なる目的地、沖縄にとう着!そこで、美ら海ビートアカデミーに通う波照間みなみに出会う。みなみはなんと凛の友だちで、凛との再会を強くねがっていた。
スターライトから遠くはなれた沖縄の地で、みなみと凛がふたたびダンスすることはできるのだろうか…!?」


というもの。

 

第158話のことなので、たぶんアイカツを観ていない人は、何言ってるのか全然分からないと思いますが、物語の核心に迫るような重要な話ではありません。(アイカツに重要ではない話などない)

 

4年目の序盤は、大空あかり・氷上スミレ・新條ひなきのユニット・ルミナスの全国ツアーの様子と、ツアーの中で出会ったご当地アイドルたちや、現地の人々との交流を通じて、3人がアイドルとして成長していく様子が描かれることになります。

このライブシーンで歌っているDancingDivaというユニットは、前年のシリーズ、アイカツ3年目で、スターライト学園のアイドルたちが「ユニットカップ」という大会を前に、自分の最高のパートナーを見つけていく過程で生まれたユニットの一つです。

その後「大スターライト学園祭」という、3人ユニットの大会が開かれ、その過程で生まれたのが前述のルミナスだったので、DancingDivaとしてのライブは第138話以来、20話ぶりのこと。

 

もう、2人組ユニットについては、そんなに掘り下げて描かれることもないんだろうなーと思っていた中、まさかの新曲でした。

 

 

 

目と目を交わしあうだけで分かり合える関係性

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私は、このDancingDivaというユニットが大好きです。

圧倒的な歌唱力を誇るステージに咲く氷の華・氷上スミレと、卓越したダンススキルを持つ踊るイナズマ・黒沢凛のユニット。

 

アイドルとしての性格が全く違うからこそ、お互いがお互いのことを必要としていること。それが言語や物語ではなく、ステージの上で目と目を交わしあうだけで分かり合える関係性。それがDancingDivaなんだと思っています。

 

このユニットを正式に結成する際も、氷上スミレはあえて『不在のステージ』を黒沢凛に見せました。

 

 

言葉では上手く通じ合えず、すれ違い、本当は二人で立つはずだったステージに立てなくなってしまった凛ちゃん。先輩の隣に立つ資格なんてないと落ち込む凛ちゃんを前に、スミレちゃんは先輩として、たった一人で二人で歌うはずだった新曲を披露します。

 

少し引っ込み思案で、大人しいスミレちゃんにとって、このステージは凛ちゃん一人に対する「あなたが必要なんだ」というメッセージそのもの。

 

しかも『不在のステージ』であり、未完成にも関わらず、孤高であるが故に圧巻の美しさを誇ります。その美しさを受け取った凛ちゃんは、あなたが必要なんだというメッセージ以上に「あの人の隣で踊りたい」という衝動を取り戻すことになるのです。

 

 

決して器用ではない二人が、歌と踊り、ステージの上にある言語だけで、その圧倒的な信頼関係を築き上げたのがDancingDivaというユニットなのです。

 

 

「DancingDivaは高めあう恋愛」

それゆえに、このユニットの凄さに説得力を持たせるためには、ライブパートの描写がほとんど全てと言っても過言ではありません。

 

アイカツの3DCGパートは、一貫してサムライピクチャーズという制作会社が担当しています。アニメパートを作っているサンライズバンダイナムコピクチャーズとは別なのです。

 

にも関わらず、アニメパートで描かれたことが、そっくりそのままステージ上の表情や振付などで繊細に表現されるのが、アイカツの3DCGパートの凄まじいところ。

 

そして、それを最も如実に感じ取れるのがLOVE GAMEのライブパートだと思っています。

 

これは私の中で「視線」「表情」ダンス」で物語るライブの決定版です。

 

 

 

プレーンなデータカードダス版のライブと比較すると、同じ楽曲、同じ振り付けの中に、サムライピクチャーズがどれだけの情報量を詰め込んでるのかが、より明確になると思います。

 

これはもう、お互いがお互いの「個」を信頼しきっているライブだと思うんです。だからこそ、ユニットでやっているけど、お互いが隣でどんな風に輝いているのか、過度に確認しあったりはしない。目線は前を向いている。これは戦いの歌でもあるから。

 

だけど、ランウェイを歩きながら、お互いの立ち位置を交換する時、ウィンクを交わしあう。「調子はどう?」「もちろん絶好調ですよ」と、お互い分かり切ったことお確認しあうように。

 

 

また、アイカツにはアイドルそれぞれに「アイドルオーラ」というものがあります。ユニットの場合は、ユニット自体のオーラがあったりもするのだけれど、DancingDivaの場合は関係性が成熟しても、あくまで「氷上スミレ」と「黒沢凛」それぞれの個人のオーラがそのまま一つになり、それがDancingDivaのオーラになっているところも大好きです。

 

ただ、このユニットを組んだことは、それぞれの「個」にもしっかりと影響を与えています。

 

スミレちゃんは、このユニットを組む前は、こんなにもアグレッシブで手数の多いダンスを踊る子ではなかったし、凛ちゃんも「歌」への意識が強くなったことで、ダンスの技術だけ尖りすぎていたのが、ちゃんとトータルとしてのバランスが取れるようになったと思います。

 

何よりも、めちゃめちゃ楽しそうなのが最高なのです。

 

二人には、それぞれ別のユニットやそれぞれの個人のステージで色んな「楽しい」の表現があるけど、このお互いに最高の輝きを出しきった上で、認め合いながら切磋琢磨していくような、超レベルの高い選手同士が高度なラリーを打ち合っている時の楽しさ。みたいな表情は、二人ともDancingDivaの中でしか見せません。

 

私はこれを「DancingDivaは高めあう恋愛」と勝手に呼んでいます。

 

作中ではDancingDivaとしては、久しぶりのライブ。だけど、私たちには見えていないだけで、2人はちゃんとDancingDivaとして活動を続けている。そんな説得力さえも持たせてくれてる、素晴らしく大好きなライブパートです。