ふかふか団地ブログ

文芸サークル『ふかふか団地』についてのお知らせや、メンバーの日記を公開していきます。

2018年11月25日(日)第二十七回文学フリマ東京に参加予定。
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2017年観た映画11本についての覚書き その③

 

fukafukadanchi.hateblo.jp

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年を跨いでしまいましたね……

 

⑨劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~

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皆様すでにお気づきかと思うが、京都アニメーションは『劇場版』と『映画』という表現を明確に使い分けている。

 

『劇場版』と銘打たれた作品については、ストーリー的には新規性の薄い、描き下ろしカットを含めたアニメシリーズの再構成版であり『映画』と銘打たれた作品は、シリーズの延長線上に作られた単体の物語となっている。

 

しかし、この作品に限って言えば『劇場版』でもあり『映画』でもあったというのが、観終えた直後の純粋な感想だった。

 

正直、マジで何故そんなことが出来たのか不思議で仕方がないし、俺は京都アニメーションという会社が恐ろしくて仕方がない。なんで整理と構成と僅かな新規カットだけで、一本の『映画』を新しく生み出せてしまうの?

 

実は、この映画を観た段階では、この劇場版の下となった『響け!ユーフォニアム』第2期を私は完走しておらず(作品に何か思うところがあったわけではなく、カロリーが高いカロリーが高いと言って後回しにしすぎた結果である)この映画の後に改めて完走することになったのだけど、2期の物語を知ったことで、さらにこの映画が恐ろしくなった。

 

エモというのは、時に人間を殺すことがあるので、京都アニメーションさんには是非気をつけて頂きたい。人死にが出るタイプの凄い映画。劇場版としてではなく、映画として2017年ナンバーワンはこの作品だったと感じている。

 

『映画』だからこそ、ユーフォを仮に一度も観ていなかったとしても、この1本だけで良質なアニメ映画だと受け止められてしまう作品になっている(新海誠監督がその旨をつぶやいていましたね)ので、人類はこの奇跡のような完璧な構成をすべからく体験すべき。

 

 

KUBO/クボ 二本の弦の秘密

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信用している映画好きたちからの評判を非常に良かったので、それを聞きつけて観に行った一作。

 

『物語』の映画だった。一つの物語が終わりを告げても、思い出の中にそれは残り続ける。地上に生き続ける限り、その思い出を奪うことは出来ない。その思い出を語り継いでいく映画であった。

 

物語の中で手に入れた『伝説の武器』が失われた後、クボを構成する両親という二本の弦に『自分自身』を足して立ち向かうシーンが非常に痺れたし泣いてしまった……。それが、嘘でも欺瞞でも「物語の中で人を許す」という帰結にもちゃんと結びついていたように思う。

 

ストップモーション・アニメーションでこの映像を生み出したというの、どれだけ途方もないことなんだと思わされるし、それ自体が何があっても物語を生み出すこと、そしてそれを受け取った誰かに語り継いでもらうことへの強力な熱力を生み出している。

 

強いて言うなら、物語を大きな部分を占める冒険パートが個人的にはあまりノリきれなかった(これはシンプルに私が子供の頃にああいう冒険譚に触れてこなかったことが大きいのかもしれない)けど、ああいう描き方で間違いがないし、絶対に必要がある描写でもあった。

 

評判通りとてもいい映画だったと思うし、なにより人生懸けて生み出された熱量に満ち満ちた映画だったので、多くの人に届くといいなと感じた。

 

 

 

 

⑪パーティーで女の子に話しかけるには

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遠い惑星からやって来た美少女と内気なパンク少年の恋の逃避行を描いた青春音楽ラブストーリー。

1977年、ロンドン郊外。大好きなパンクロックだけを救いに生きる冴えない少年エンは、偶然もぐり込んだパーティで、不思議な魅力を持つ美少女ザンと出会う。

エンは好きな音楽やファッションの話に共感してくれるザンと一瞬で恋に落ちるが、2人に許された時間は48時間だけだった。2人は大人たちが決めたルールに反旗を翻すべく、大胆な逃避行に出る。

 

タイトルの我々っぽさに対して、物語がめちゃくちゃSF(そもそもSF短編小説が原作)で、なおかつ70年代のイギリスパンクの文脈も絡んでくるという、くらくらするような設定の混ざり具合が気になって観に行った作品。

 

私はすぐに物事や発言を整理して噛み砕き直す癖があるのだけど、この映画を観終えたあと、渋谷の街を歩きながら、一緒に観に行ったはらひろさんに15分くらいぶっ通しで話して、一つ一つのシーンの解釈を紐解き直し、物語として自分の中でもう一回戻して、その場ではようやく少しだけ納得することが出来たが、今あらためて言葉にするのは難しいくらい薄い感覚。

 

はらひろさんからは「全部分かろうとしなくても、いいんじゃないかと思いますよ」というようなお言葉を頂いたことを覚えている。最初の混雑した感覚をそのままぶつけられたような感じで、この映画自体が頭で考えるよりも本能を信じろという話でもあったので、正解は”感じること”だったのかもしれない。

 

ただ、観終えた後に残るぐちゃっとした感覚は、決して悪いものではなかったとも思っているので、あらすじやポスターの色彩感覚が気になった人は観て後悔はない作品だとも思う。

 

 

 

まだまだ積み残しがたくさんあるものの、ようやくひとつ2017年を終えることが出来ました……。

 

3月はふかふか団地ブログの更新頻度を上げていきます!

今年観た映画11本についての覚書き その②

 

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昨日の続きとなります。

 

⑥ベイビードライバー

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伝右川伝右という後輩が「僕は観てないけど、面白いと思う」という謎の薦め方をしてきたため、観に行きました。(伝右川は打ち上げ花火を観てくれたため、義理を果たす意味もあった)

 

振り返ってみたら、今年12月18日まで劇場で観た新作実写映画はベイビードライバーのみだった。オタクだから仕方ないね……。

 

私は、映画に関しては割とご都合主義的な展開だったとしても、気持ちのいい帰結を迎えて欲しいと思っている。シーンごとに分解するとめちゃくちゃ気持ちのいい映画で、映像と音で気持ちよくノらせてくれるという意味では満点だった。ただ、初見時は映画が帰結する地点、終盤のベイビーの清算内容だけ微妙にモヤっとしてしまった。

 

が、後からよくよく考えてみて、ヤクザのカップルとかドクの存在は、ベイビーが「こうなっていたかも知れない可能性」なのかもしれない(ドクが劇中でわざわざ『25年前』という具体的な数値を出していたので、そんなに間違っていないと思う)と解釈し直して、それならむしろキレイに精算した映画なのだなと思い直した。音楽が超重要な映画なので、極上爆音上映で観れたのは僥倖だった。もう一回観る時も映画館がいいな。 

 

きみの声をとどけたい

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夜明け告げるルーのうた』でアニメ映画っていいよね……いい……何故これが売れていないんだ……と思った後に『メアリと魔女の花』『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』で、プロモーションをする大人たちはアニメを観てくれ……これが大人のやり方か……汚い……となり、ズタズタな心で辿り着いたのがこの映画だった。

 

決して完璧な映画でも、革新的な何かがあった映画でも無かったと思うのだけど、上記のような心情の移ろいも相まって「こういうのでいいんだよ……」と強く感動させられた、非常に愛らしく丁寧で爽やかなアニメ映画だった。

 

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進路が決まる前の高校2年の夏休みに、女子高生たちが自分たちだけで番組表とか音楽とか考えて、ミニFMでラジオ番組をやる。話す内容は自分たちの日常のこと。そのラジオが少しずつ街の人たちに認められていくという作劇、なんというか、こう、詰まってるな、夢って感じがするじゃないですか。

 

何がいいかって、この女子高生たちがお喋りをするラジオを聴いて「お前ら本当にラジオっていうのが何なのかわかっとるんか」というラジオを愛するオタクが絡んでくることで、彼女の人脈と指導の下、ただのお喋りが、きちんとラジオ番組としての体裁を成していくところだったなとも思う。

 

もともと周辺100mにしか届かない電波で、ただ一人に届けるためだけに始めたラジオだったけど、その使命感に駆られてラジオを続けていたというよりは、なぎさのごっこ遊びから始まったものが、色んな人を巻き込んで、転がって、大きくなったことが楽しくなっていく過程が愛おしい。上手く転がりすぎるということはあったかもしれないけど、それはご愛嬌として、非常に地に足がついたローカルな広まり方には好感が持てた。T-Pablowも「本当に大事なのは広める事よりも広め方」って言っていた。(その後晋平太の胸倉を掴んだ)

 

全体的に「良かったところ」よりも、はるかに「好きなところ」「愛おしいところ」の方が多い映画で、すなわちめちゃくちゃかわいい映画だった。

 

傷ついた心があまりに癒されてしまったことと、上映期間終了間際だったので、朝に立川シネマシティで観た後、その日の夜にシネ・リーブル池袋で1日2回同じ映画を観るという行為に及んでしまった。鎌倉に行きたいね。

 

 

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション

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ずっと興味はあったけど、中学時代にブックオフで漫画版を立ち読みしたのと、アナザーセンチュリーエピソードの知識しかなかった交響詩篇エウレカセブンという作品。

 

アニメ未視聴だったが、なんとなく映画が観たい気分の時にちょうど上映していたので、仕事帰りにフラッと立ち寄ったのだった。

 

ぼんやりと知っていた、レントンの泥まみれなオトコノコ成分に触れてみたいところがあり、それはとても充足されたなと感じる。

 

あと、映画版の新規カットの中で、アドロックがエウレカニルヴァーシュから落とすシーンは恐らく『生まれ落ちる』という意味で、その対比として、レントンビームス夫妻の船から降下するシーンが使われており、これが映画の始まりと結びになっていたのはキレイだったし、続き物だけど一本の映画として成立させる構成の気概は感じさせられた。

 

が、アスペクト比がね…………。

 

エウレカセブンの放映時期の話もあるのだけど、新規に描き下ろされたカットは16:9、アニメ版の既存カットは4:3のものが、どちらかに刷り合わせることなく、そのままに流されていた。

 

新規カットと旧カットがハッキリ分かるし、映画の構成としては、レントンが『回想』する形で旧カットの画が使われていたので、視聴者に対するメタ的な意味での回想演出という意図も理解はできるけど、それ以上にコロコロアスペクト比が変わるのは映画として美しくない。

 

映画を観にくる理由の一つとして、テレビでは収まり切らないような、ゴージャスでダイナミックな『画』を観たいという欲求があるのであって、劇場スクリーンを100%使いきれない4:3のアスペクト比でそのまま流すというのは、わざわざお金を払って劇場に観に来ていることが前提な以上、非常にナンセンスだと感じた。

 

1本の映画として観た場合は、エウレカレントンが『産まれるまで』の話だと解釈した。その意味は「命を授かる」というよりかは「ここから始まる」ということの言い換えの方が近いようにも思えて、まあもともと3部構成だし、正確には次以降の展開を観てみないと作品の評価は下せない。

 

ただ、これで1年間間隔を空けるのは大丈夫なのだろうかという気持ちが無いでもない。どうしても続きが観たいという訴求力には足りない気がするし、シリーズには根強いファンがいるものの、進行形の作品というわけではない。元々のシリーズファンは観に行くだろうけど、劇場で上映するなら私のような新規層をキャッチする意図の方が強かったんじゃないだろうかと感じる。

 

どちらかというとテレビシリーズが観たくなったかもしれない。(この映画版は、物語上比較的重要な設定がオリジナル要素に書き換えられていると知ったため)これはもしかすると、そういう作戦なのか……。1年後までにまんまとその作戦に嵌っているか否かは何とも言えないところである。

 

 

力尽きたので、もう一回続きます……

今年観た映画11本についての覚書き その①

お前はアニメの話 あと草の話ばっか
ただのクソラッパー
昔は確かに凄かった
だけど今は俺の方がヤバイanswer

フリースタイルダンジョン』Rec5-3 輪入道 VS 漢a.k.a.GAMIより) 

自分でも何故今このラインを引用したのか分からない……。(このバトルで映画の話をしていたような気がしたけどしていなかった)(フリースタイルダンジョン史上ベスト5に入るくらい好きなバトル)

 

備忘録も兼ねて、今年映画館で観た新作映画についての思い出を、めちゃくちゃ簡潔に書いていこうと思います。

 

①劇場版プリパラみ~んなでかがやけ!キラリン スターライブ!

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今年初めて劇場へ脚を運んだ映画。映画というのが人生経験だとすれば、今年最初にして最大の体験をさせてくれたのが、この『劇場版プリパラみ~んなでかがやけ!キラリン スターライブ!』だと思っている。

 

そう、観客が私しかいなかったのだ……。

 

封切りから日が経った回の上映で『劇場版プリパラみ~んなでかがやけ!キラリン スターライブ!』を観るためには、朝早く映画館へ赴く必要があった。

 

私は仕事の休みが月火であり、これらの状況が有機的に絡み合った結果『平日の朝早くからプリパラを観に来るおじさん VS おじさん1人しか観客がいない回でも予定通り上映を行ってくれる映画館』の60分1本勝負が繰り広げられることとなった。

 

ニュー・シネマ・パラダイスのラストシーンのように、大好きなプリパラアイドルたちのライブを観ながら、映画館の中心で静かに涙を流していました。おじさんにもちゃんとぷちゅうコーデのプリチケくれたの優しいと思う。

 

舞台がぷちゅうというからにはTOHOシネマズ府中でも上映すべきだったのでは?

 

夜明け告げるルーのうた

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確か、アカシアさんがよいと言っているのをみて、サイトを観て調べてみたら、寿美菜子さんが出演されている上に、キャラクターデザインがねむようこ先生だったので、仕事が終わったその足でレイトショーに飛び込んだのだった。

 

観終わった後、すぐにパンフレットを買い、そして結果的に2回目を観に行くことになった。

 

湯浅政明監督の作品だという意識はなくて、後から『ピンポン』とか『ちびまる子ちゃん 私の好きな歌』の人であることを知った。後に早稲田松竹に連れて行ってもらって『夜は短し歩けよ乙女』『マインド・ゲーム』も観ることとなった。

 

順位をつけるつもりはないけど、好きという意味では本年ベストのオリジナル映画はこの作品。湯浅監督を自覚することが出来たのは、個人的には非常に大きなことだったと感じている。もちろん映像技術的な素晴らしさもあるのだけど、個人的には、それ以上に物語的な構造が非常に共感するし、目指すべき点であるとすらも感じさせられた。

 

映画監督としての作品の多くは、男の子が女の子のために、文字通り必死になることで世界が変わるお話たちであり、『君の”好き”は僕を変える』というキャッチコピー(これがめちゃくちゃよい)の通り、この映画も閉じた貝が開くまでの話であり、カイがルーのために歌を歌うこと(愛してるを伝えること)で目の前に広がる世界は文字通りに明るくなる。

 

寿美菜子さんの役柄もとてもよい。みなちゃんが演じた遊歩はオレンジ髪のおてんば社長令嬢という、スフィアの4人で言えばオレンジの人がめちゃくちゃ嵌りそうな役柄なのだけれど、個人的なことを言うなら、この女の子を演じる寿美菜子の声から戸松遥成分の残滓を想像するという極めてきもちわるいことをしていた。

 

自信を持って広くオススメしたい1本。

 

 

夜は短し歩けよ乙女

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こちらも湯浅政明監督作品。はらひろさんに早稲田松竹に連れて行ってもらって観た1本。名画座に行くのは初めてだったので、入場料のみ払えばいくらでも観ていいという仕組みに感動があった。

 

世間的により多く観られたのはこちらの方だと思うし、私も個人的感情を抜きにして、完成度の面だけで言ったらこちらの方を上に取ると思う。

 

この世代の文芸部員として、到底あるまじきことなのだけれど、私は森見登美彦にマジで一度も触れないままこの映画を迎えてしまった。よく信じられないなお前と言われてきたし、こんなんが代表でごめんな……。ので、申し訳ないのだけど原作は読んだことがない。

 

映画だけ観た感想としては、ほぼ完璧なエンターテイメントだと感じた。一夜の出来事としたのは映画版の設定と聞いたのだけど、これは「人によって(年齢によって)時計の速さが違う」という演出がめちゃくちゃ利いていて、仮に非現実的だったとしても、映画としては大正解だったと感じている。

 

私はあまり映画館で笑ったりしない方なのだけど、ニヤリという意味でもゲラゲラという意味でも、色んな意味でめっちゃ笑わされたし、観終えた後の感情は「楽しかった」だった。プリパラの項で言ったように、映画は体験なのだとすれば、私が想像する「世間が映画に求める体験」の私版の究極系に近い作品。先輩のまずめちゃくちゃ外堀を埋めようとするムーヴが完全に私である。

 

メアリと魔女の花

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アカシアさんと静岡で一緒に観た。

 

好きという意味では米林監督の『思い出のマーニー』がスタジオジブリの全作品の中で個人的に一番の作品であったため、評判がどうあれ観に行こうとは思っていた。

 

思うところはたくさんあったけど、この映画そのものが、米林監督のスタジオジブリに対する(ジブリの正当後継者という世間の目に対する)盛大な『禊』みたいなものだと感じたので、この映画だけで評価するというのは難しくて、この禊を終えた米林監督が次に世に放つものが真価であるように思えた。

 

この映画一発で、そうした目を全て払拭する力を私は感じ取ることが出来なかったけども、相手があのスタジオジブリなので、映画一本分くらいは儀式に使わなきゃ仕方ないし、使っていいんじゃないかなとも思った。

 

というか、夏に観た大作劇場作品全体に文句があるのだけど、売り出し方が悪すぎる。打ち上げ花火とか、打ち上げ花火とか、打ち上げ花火とか。

 

私が『米林監督の個人的な作品』という受け止め方をしたせいも大いにあるし、メアリは打ち上げ花火よりははるかにマシだった(『魔女、ふたたび』はテーマ的にも間違いではない)けど、それでも宣伝の打ち出し方と中身とのギャップがあったように思う。まあお金稼がなきゃしょうがないし、スポンサーつけなきゃなのも分かるのであれなのだが……。

 

劇場から出た私が、アカシアさんに告げた第一声が「一つ言えるのは、これはふともも映画だったと思うんですよね」ということだったのを覚えている。私はいつだって本気だ。

 

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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もうこの映画の話をしたくない!!!!!!!

 

私の貴重な夏の日をモヤモヤの解消のために奪っていった映画。

 

今でも、たまにあの日々を思い出しては自己嫌悪に陥っている。叫び散らしたせいで、なんか一部で私が打ち上げ花火の人みたいになり始めたところまで含めて、なんでや!!!!!となる。改めて言っておくが、私はこの映画のことを決して評価している訳ではない。情状酌量の余地があるという話をしている。

 

映画で困ったことがあったら、奢ってでもあずにゃんと一緒に観に行くことにしようと勝手に心に誓った一件ではあったし、インターネット自称シネフィルマンたちは言うほど信用できる存在ではない(これは評価に対してではなく、正当に物語を解釈できていないという意味で言っている)ということも理解したので、得るものが無かった訳ではありません。

 

広瀬すずさんの『瑠璃色の地球』を聴くためにこの映画がある。あと実写版ドラマは掛け値なしの名作だし、若い頃の奥菜恵さんが犯罪の匂いがするえっちさを身に纏っており、なずなの役が非常に嵌っている。若い頃の奥菜恵さんを観るためだけに観る価値がある。

 

 

思ったよりサクサクいかなかったので、もう一本記事を書きます。

ポケモンUSM シングルシーズン7前半「教科書対面構築」 【最高79位】

【告知】秋の文学フリマ東京の新刊も委託中。ふかふか団地の小説同人誌の通販もよろしくお願いいたします。ふかふか団地のBOOTH - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)

 

どうもご無沙汰です。

 

久しぶりによさげな成績が出たので、シーズン前半ですが記事にしてしまいました。最後まで走りきれる自信がないからね、ゆるして。

 

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使用したのはシンプルな対面構築。対面パ自体を使うのが初めてだったのですが、非常に使いやすく、非常に強かったです。

立ち回りはそこまで難しくないので、レート初心者の方や久しぶりにポケモンに触れる方にもおすすめです。レンタルパーティと簡単なガイドも書いておくので是非使ってみてください。

 

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☆コンセプト

恐らく今作最強であるミミッキュを軸にパーティを組もうと思い、必然的に対面でゴリゴリ 相手を突破していく「対面構築」を使うことに。その他のメンバーは、ミミッキュ環境になることを予想し、基本的に相手のミミッキュに弱くないことを意識しました。

原則、テテフorカバ+メガ枠+Z枠で選出しました。最も多かった選出は、テテフ+リザY+ミミッキュ。単体選出率トップはもちろんミミッキュでした。



☆個体紹介

 

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カプ・テテフ

性格:臆病
特性:サイコフィールド
持ち物:きあいのタスキ
努力値:H4 C252 S252
技構成:サイコキネシス /ムーンフォース/きあいだま /ちょうはつ

 

タイマン性能に特化した襷テテフ。フィールド下サイキネの火力は相変わらず理不尽。初手で出して相手を1.5体持っていくor鋼を誘導して後ろのリザの起点にするというのが主な役割。ちょうはつも非常に強力で、初手で出てくる相手のステロやトリル展開などを阻止することが出来る。

鋼入りのサイクル系パーティやテテフより速いタスキに弱いが、その時はカバルドンぶっ刺さる場合が多く、襷テテフorカバルドンという選択肢はかなり強力であると感じました。

技は、メインウェポンのサイキネとムンフォ、ヒードランナットレイなどの鋼に打てるきあいだま、相手の展開阻止ができるちょうはつ。受けループなどを意識するならサイコショックの方がいいが、あまり当たらなかったのでサイキネにしています。

 

 

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カバルドン

性格:しんちょう
特性:すなおこし
持ち物:オボンのみ
努力値:H252 B4 D252
技構成:じしん /ステルスロック/あくび/ふきとばし

 

起点作りに自信ニキ。主に初手テテフが通りずらい時やステロが撒きたい時に選出しました。ステロ&あくびで荒らしていきます。調整や技はリザYのオバビ耐えのテンプレです。

HDカバを使うのは初めてでしたが、思ったよりいろいろなところからちょうはつを打たれ驚きました。相手の初手カバ読みに合わせて、こちらはテテフを投げられることも多く、選出画面での圧力も非常に高かったと感じます。

持ち物はオボンではなく、混乱実という選択肢もありますがカバルドン初心者なのでとりあえずオボンで使ってます。明確に役割対象があるなら変更してもいいかも。

 

 

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リザードン

性格:ひかえめ
特性:もうか→ひでり
持ち物:メガストーンY
努力値H188 B68 C132 D4 S116
技構成:だいもんじ /ソーラービーム/ニトロチャージ/めざめるパワー(こおり)

 

いわゆる耐久リザY。ミミッキュのゴーストZ+かげうち耐えまで振ってあります。

特殊火力が欲しかったのでYにしましたが、Xなら勝ってた試合もなくはないです。並び的にリザXを意識されて物理受けを選出される試合も多かったので、それはそれで良いかと。

テテフを狩りに来た鋼を起点にニトチャを当ててSを上げる動きが基本なので、あまり耐久調整が生きる場面は少なかったように思います。最速で拾える試合が多い環境になってくる様なら変更すべきですね。

ほのお技は文字にしています。オバビと放射との選択はまだ自分の中で曖昧で、毎回あたるように祈りながら打ってます。検討中につき、PPは増やしてないので、QRパーティを使う際にはご注意ください。

 

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ギャラドス

性格:ようき
特性:いかく→かたやぶり
持ち物:メガストーン
努力値:H4 A252 S252
技構成:たきのぼり /こおりのキバ/アイアンヘッド/りゅうのまい

 

二枠目のメガ枠はギャラドスランドロスヒードランなどがいたり、漠然と通りがいい時に出します(適当)

そして、流行っている1舞たきのぼり耐えのABミミッキュを皮ごとぶち抜く為のアイアンヘッド。ピンポイント気味ですが、ついでにレヒレなどの妖水もゴリ押せるようになりました。

リザードンほどは選出しませんが、積みエースとしてはパーティの中でも一番頼りになる存在です。スペックの高さを改めて認識しました。

 

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ミミッキュ

性格:いじっぱり
特性:ばけのかわ
持ち物:ゴーストZ
努力値:H4 A252 S252

技構成:じゃれつく /シャドークロー/かげうち/つるぎのまい

 

強い。このポケモンを上手く使うこと。そして相手に上手く使わせないことをテーマとしてパーティを組んでいきました。

元々は耐久振りのミミッキュZで使用していました。しかし、このパーティだと鋼や炎を相手が多いこと、耐久調整が生きる機会が少なかったこと、相手のミミッキュとのミラーを不利にしたくないことなどから、準速ASのゴーストZでの採用となりました。

どんな相手にも困ったら出していたので、7割以上選出していたと思います。だが腐ら

ない。正直壊れです。

今後どのようにこのポケモンを中心にメタが回っていくのか楽しみですね。

 

 

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カミツルギ

性格:ようき
特性:ビーストブースト
持ち物:ノーマルZ
努力値:A156 D100 S252
技構成:スマートホーン/リーフブレード/せいなるつるぎ/ギガインパクト

 

もう一つのZ枠。全体的に重いギャラドスを倒せるエースの鋼枠として採用。技範囲がどうしても削れずにフルアタになってしまいましたが、倒せば火力が上がっていくので火力不足は感じませんでした。ノーマルZを採用したことにより、一部の鋼・霊以外では止まることがなく、Sが抜けていればこのポケモンで全抜きという試合も多かったです。特殊耐久はテテフのサイキネ耐えまで振ってますがかなりペラいです。ミミッキュのせいで選出率は低かったですが、それでも出せた時は活躍してくれました。

 

☆基本選出

選出は非常にシンプルで、テテフorカバ+メガ枠+Z枠を基準に、各枠で刺さってる方を選出する感じでした。基本はミミッキュが何とかしてくれますね。

基本的に交代を行わないので、初手が非常に大切です。

サイクル系パーティ、鋼の崩しずらいパーティにはテテフが弱く、カバが強いので、積極的にカバを投げていきましょう。鋼がいても、リザで全抜きできそうだったら躊躇なくテテフを投げても何となく勝てます。

選出率は、ミミッキュ>リザY=テテフ>カバ=ギャラ>ツルギ的な感じでした。

 

☆苦手なポケモン

≪無理め≫

受けループ

≪厄介≫

ポリゴン2クレセリアなど数値受け 

≪注意≫

テテフより速い襷、ボルチェンorとんぼマン

、高速電気全般

 

QRチーム

3ds.pokemon-gl.com


 

結構勝てるのでおすすめです。初心者の方や対面構築を使ったことのない方にも使いやすいと思います。

それでは皆さんもよいポケモンライフを。

連絡先 Twitter @secondsun6w

 

11月23日(祝)文学フリマ東京 D-14

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■ふかふか団地

会場:東京流通センター 第二展示場 D-14ブース(会場1階)

住所:東京都大田区平和島6−1−1

アクセス:東京モノレール流通センター駅」すぐ

新刊:おやすみ警報(500円) 40部ぐらい(わすれた)*1

既刊:なし

時間:11:00~16:00ぐらい(わすれた)*2

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新メンバーが加入しました。*3

 

*1:編集部注:50部です

*2:編集部注:17:00までです

*3:新メンバー伝右川伝右先生の短歌フリ―ペーパーもあるよ